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甲状腺の病気
(バセドウ病・橋本病など)について

甲状腺は、首の前側の喉ぼとけの下にある小さな臓器で、甲状腺ホルモンを分泌します。、体のエネルギーの消費を調整する働きをしています。
いわば、「体のエンジンの回転数をコントロールするスイッチ」です。バセドウ病や橋本病などの甲状腺疾患は、女性に多く、年齢やストレス、出産なども発症のきっかけになります。過労や更年期障などの症状と区別がつきにくいこともあり見逃されやすい病気でもあります。

港町診療所では、総合内科専門医が甲状腺疾患の診断・治療・継続的な管理を行っています。特に超音波検査(甲状腺エコー)と血液検査を組み合わせることで症状の目立たない時期の慢性甲状腺炎を早期に見つけ出すことができます。下記の症状のある方は保険診療で医療費自己負担額の軽減が可能です。症状のない方向けの甲状腺検診(血液検査と超音波検査)も対応しています。

甲状腺疾患についてのよくある質問

Q1. 健診で「甲状腺が腫れている」と言われました。大丈夫でしょうか?
A1. 腫れの原因には放置してよい良性の原因も含まれていますが、腫瘍やホルモン異常が隠れている場合もあります。超音波検査や血液検査での評価が必要です。

Q2. 一生薬を飲まなければいけないのですか?
A2. 病気のタイプや経過により異なります。バセドウ病は治療終了できる場合も多くまた橋本病でも病状によってホルモン補充が不要な場合もあります。病状に合わせた治療が必要です。

Q3. 妊娠中でも治療は受けられますか?
A3. はい、妊娠中の甲状腺ホルモンの管理はとても大切です。妊娠に配慮した治療が可能ですので、早めにご相談ください。

代表的な甲状腺疾患

① 甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)

甲状腺 ホルモンが出すぎる病気。代表的なのは「バセドウ病」です。以下のような症状が出ます。

  • 動悸(どうき)や息切れがする
  • 暑がりで汗をかきやすい
  • 体重が減るのに食欲はある
  • 手が震える
  • イライラしやすい、眠れない
  • 首が腫れる
原因:

免疫の異常により、自分の体が甲状腺を刺激してホルモンを出しすぎてしまうことによって起きる病気です。

治療:

薬でホルモンの働きを抑えることが基本ですが、重症の場合や治療を急ぐ場合には放射性ヨウ素治療、手術を行うことがあります。

② 甲状腺機能低下症(こうじょうせんきのうていかしょう)

甲状腺 ホルモンが足りない病気。最も多い原因は慢性甲状腺炎「橋本病(はしもとびょう)」です。

主な症状:
  • 疲れやすい、だるい
  • 寒がりになる
  • 体重が増える
  • 顔や手足がむくむ
  • 便秘、肌が乾く
  • 物忘れや気分の落ち込み
原因:

免疫の異常で甲状腺が傷つき、ホルモンを十分に作れなくなることがあります。

治療:

足りないホルモンを薬で補う(甲状腺ホルモン剤を飲む)ことでコントロールします。

③ 甲状腺の腫瘍(しゅよう)

多くは良性(がんではない)ですが、一部に甲状腺がんもあります。

見つかるきっかけ:
  • 甲状腺の部位に腫れを感じて気が付くことがありますが、多くの場合無症状です。
特徴:
  • 「腺腫様結節(せんしゅようけっせつ)」と呼ばれる良性のしこりが良く見られます。また、嚢胞と呼ばれる水のたまった袋もよくできます。これらは大きさがあまり変化しませんが、まれに出血などで急に大きくなることもあります。
  • がんの場合でも、進行がゆっくりであることが多く早期に見つければ根治できる可能性が高いものです。しかし中には進行の早いものもあり定期的な検査が大切です。
治療:
  • 良性なら多くの場合経過観察まれに手術
  • がんの場合は手術を中心に、必要に応じて放射線・ホルモン療法などを組み合わせます。

甲状腺疾患の種類について

当院では、以下のような代表的な甲状腺疾患の診断・治療に対応しています。

病名 特徴
バセドウ病 甲状腺ホルモンが過剰に分泌される自己免疫疾患。心臓への負担や骨粗鬆症のリスクも
慢性甲状腺炎(橋本病 慢性的な炎症で甲状腺の働きが弱くなっていく疾患。進行すると甲状腺機能低下症になりますが、一時的にホルモン過剰になることもあります。
甲状腺機能低下症 慢性甲状腺炎などでホルモンが低下した状態。生まれつきの場合や手術によって低下する場合もあります。
亜急性甲状腺炎 発熱や首の痛みを伴う一過性の甲状腺炎。ウイルス感染がきっかけのことが多い
甲状腺腫瘍(良性・悪性) 首のしこりとして気づかれることが多く、超音波検査が有用です

甲状腺疾患の治療法について

甲状腺の病気は、薬によるコントロールが中心となり、手術は一部のケースに限られます。

1.薬物療法

  • バセドウ病:抗甲状腺薬(メルカゾールなど)でホルモンの産生を抑えます。
  • 甲状腺機能低下症:甲状腺ホルモン製剤(チラーヂン)で不足分を補います。
  • 亜急性甲状腺炎:ホルモンの量を薬で調整します。痛みや腫れに対して消炎鎮痛薬やステロイドが必要になることもあります。

※ホルモンのバランスに合わせて少しずつ調整していくことが重要です。

2.生活習慣の見直し

  • 疲れすぎない生活リズム
  • バランスのよい食事
  • 定期的な通院・血液検査によるフォロー

3.手術・放射線治療

  • 腫瘍性病変や、薬でコントロールできない場合には連携医療機関をご紹介しています。

所長より

甲状腺の病気は、放っておくと日常生活に大きな影響を与えることがある一方、正しく診断し治療すれば十分にコントロールできる病気です。

港町診療所では、甲状腺疾患の診療に経験のある総合内科専門医が在籍しており、血液検査やエコーによる早期の診断から継続的なフォローまで対応しています。

「なんとなく調子が悪い」「健診で異常が出た」そんな時は、遠慮なくご相談ください。駅からも近く、働く方や学生さんにも通いやすい環境です。

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