脂質異常症(高脂血症)の治療
脂質異常症は、血液中のLDL(悪玉)コレステロールや中性脂肪が基準より高くなっている状態やHDL(善玉)コレステロールが基準より低くなっている状態です。放置すると動脈硬化を進行させ、心筋梗塞や脳梗塞といった重篤な疾患のリスクを高めるため、早期の発見と病状に合わせた治療が大切です。
港町診療所では、総合内科専門医を中心とした診察と包括的な健康管理を行っており、生活習慣に寄り添ったアドバイスと治療を通して、地域の皆様の健康をサポートしています。
脂質異常症についてのよくある質問
Q1. 健診で異常値が出ましたが、すぐ治療が必要ですか?
A1. まずは生活習慣の見直しからスタートしますが、リスクが高い場合にはすぐに治療が必要になることもあります。早めに医師にご相談ください。
Q2. コレステロールが高いとすぐに薬を飲まなければいけませんか?
A2. いいえ。まずは生活習慣の改善を試みて、それでも改善が乏しい場合に薬物療法を検討します。
Q3. 健診では異常がないのに症状が出ています。受診していいですか?
A3. はい、もちろんです。健診では見つからないケースもあります。気になる症状があればお気軽にご相談ください。
脂質異常症(高脂血症)の症状について
脂質異常症は“沈黙の疾患”とも言われ、多くの場合、自覚症状はほとんどありません。しかし、知らず知らずのうちに動脈硬化が進行し、ある日突然、心筋梗塞や脳卒中を起こすリスクがあります。
長年検査を受ける機会がないとこうした重篤な病気になって初めて気が付く結果になりかねません。
脂質異常症の原因について
脂質異常症の主な原因には以下のような要素があります。
生活習慣によるもの(2次性)
- 食生活の乱れ(高脂肪食、糖質過多)
- 運動不足
- 肥満(特に内臓脂肪型肥満)
- 喫煙・飲酒
- ストレス
遺伝によるもの(原発性)
- 家族性高コレステロール血症(FH)など、遺伝的要因によって若年でも発症する場合があります。
その他の病気によるもの
- 甲状腺機能低下症などの内分泌疾患によるもの
当院では、原因の見極めのために必要に応じて甲状腺機能検査や甲状腺超音波検査などを行っています。
脂質異常症によって引き起こされる病気
脂質異常症を放置すると、動脈硬化が進行し、以下のような疾患のリスクが高まります。
- 狭心症・心筋梗塞
- 脳梗塞・脳出血
- 閉塞性動脈硬化症(足の血管が詰まる)
- 大動脈瘤、腎機能障害など
こうした病気は、重症化すれば命に関わるものであり、早期発見・早期治療が非常に重要です。
脂質異常症(高脂血症)の治療法について
当院では、患者様のライフスタイルに応じた、無理のない治療を大切にしています。
1.食事療法
- 動物性脂肪を減らす
- 食物繊維を多く摂る(野菜・海藻・きのこなど)
- 青魚に多く含まれるEPA・DHAを摂取
- 飲酒・間食の見直し
無理な制限ではなく、「毎日続けられる食習慣の改善」を目指します。
2.運動療法
- 週3~5回のウォーキングや水泳などの有酸素運動を推奨します。
- 継続することで体脂肪の減少・HDL(善玉)コレステロールの上昇が期待できます。
3.薬物療法
生活習慣の改善だけでは目標値に届かない場合、以下の薬を使用します。
- スタチン系薬(LDLコレステロールを下げる)
- フィブラート系薬(中性脂肪を下げる)
- EPA製剤・エゼチミブなど
副作用の少ない薬を選び、定期的に副作用チェックを行いながら安全に使います。
4.定期的な検査とフォロー
- 血液検査(LDL・HDL・中性脂肪)
- 肝機能・腎機能の確認
- 必要に応じて甲状腺ホルモン検査
当院では、受診間隔やお薬の調整も柔軟に対応しています。
所長より
脂質異常症は、静かに進行する生活習慣病です。しかし、早めに気づき、適切な治療を行うことで、将来の心臓病や脳卒中を防ぐことができます。
港町診療所では、高血圧、糖尿病、脂質異常症といった慢性疾患の総合管理に力を入れており、必要に応じて他の診療科(整形外科など)や総合病院などとも連携して、全身の健康を支えています。
通勤・通学途中でも通いやすい「横浜駅きた東口Aから徒歩5分、神奈川駅徒歩2分」という立地です。気になる症状や健診の再検査など、どんなことでも遠慮なくご相談ください。
